「無料」でも読める書籍はこちら!

【わかりやすく解説】空売りの使い方【リスクヘッジを知る】

守る

空売りに興味がある人

空売りが何の役に立つのか知りたい。

・あと、実際にどんな場面で空売りできるかを教えてほしい

空売りの注意点も教えてほしい。

この疑問に応えます!

今回は大きな損を出す前に知っておきたい空売りの使い方を解説します。

次の順序で解説したいと思います。

本記事でわかること
  1. 株式投資におけるリスクヘッジについて学ぶことができる。
  2. 空売りを使用する事例を図で知ることができる。
  3. 実施する上で気を付けるべき3つの事を知ることができる。
  4. 空売りしないリスクヘッジ方法を紹介。


なお、私は株式投資歴6年で、投資に関する基礎的なKindle本も出版しています

また、今回の記事は動画でも解説しています。

空売りを利用して、毎年利益を得ているので、今回の記事で空売りの魅力について学んでいきましょう。

スポンサーリンク

空売りは何の役に立つのか?

空売りは「自身の資産を守ってくれる武器」になります。

何故なら、下落時に空売りを実施することで、あなたの資産損失を小さくすることができるからです。


なお、空売りについては下記の過去記事を参照してください。

ここで1つ質問します。
例えば、今あなたが投資信託やETFなど長期的な投資を実施しているとします。

長期投資の場合は短期的な下落は気にせずにコツコツ積み立てていると思います。
しかし、長期的にも中々回復しないような大きな下落に直面した場合、どうしますか?



この質問に即答できる対策があるのであれば問題ありませんが、不安だという方は自身の資産に「保険」をかけることをオススメします。

そして、この保険が今回紹介する「空売りの使い方」になります。
また、この保険をかける事を「リスクヘッジ」と言います。



米国株の投資信託やETFは、過去実績から20年間以上の投資していればマイナスになったことはないですが、過去になかったからという理由で、将来もマイナスにならないと保証できないのが投資です。

「リスクヘッジ」を学ぶことで、長期投資を実施するときの下落の不安が少し軽減できるようになると思います。

もしもの時の資産の守り方として「リスクヘッジ」を知っておくだけでも良いかもしれませんね!

スポンサーリンク

株式投資におけるリスクヘッジの効果を知る

ここからは通常の長期投資とリスクヘッジとして空売りを使用した場合の長期投資の解説をします。
まずは、ここでリスクヘッジをイメージできたらと思います。

通常の長期投資

① あなたは長期保有目的で、ある銘柄を購入し、株価が上昇して10万円の含み益がでた。

② その後、株価が15万円分下落し、含み損が5万円となった。

空売りを使用した長期投資

① あなたは長期保有目的で、ある銘柄を購入し、株価が上昇して10万円の含み益がでた。また、株価下落の傾向があったので、リスクヘッジ(保険)として空売りを実施した。

② その後、予想通り株価は15万円分下落したが、空売りをしていたため、含み損は発生せずに含み益10万円となった。

このように長期投資している資産に対して、リスクヘッジとして空売りをうまく用いると、株価下落による損失を軽減できることがイメージできると思います。

長期保有している資産を守るにはリスクヘッジの効果は大きいですね!

ただ、空売りを実施する上で何か注意点とかはないのでしょうか?

空売りを実施する上で気を付けるべき3つの事

ただし、空売りは「自身の資産を守ってくれる武器」と同時に、使い方を誤ると「自身の資産を傷つける武器」にもなります。

誤った使い方をしないために注意することは以下3点になります。

  1. 空売りで利益を得ようとしてはいけない。
  2. テクニカル分析を知る必要がある。
  3. 逆日歩を忘れてはならない。

順に解説します。

空売りで利益を得ようとしてはいけない。

利益を得るための空売りは結果として自分を傷つける可能性が高くなり、場合によっては大きな損失を出してしまいます。

利益を得るための空売りとは、例えば、長期保有している株がないのに空売りだけを実施する事、又は自身の保有資産以上の空売りを実施してしまうことなどです。

慣れないうちは、空売りだけで利益を出すことは控えることをおすすめします。



また、ここで絶対に忘れてはならない格言を紹介します。

買いは家まで、売りは命まで

この格言のように、リスクの高い過剰な空売りは絶対に避けましょう。


具体的な空売りをする株数は、現在保有している株数と同等かそれ以下で実施するべきです。

それでは損失が全て補えないと思うかもしれませんが、空売りは利益を得るためにするのではなく、資産を守るためにするのが基本です。

テクニカル分析を知る必要がある。

空売りは短期的な売買が基本です。
そして、短期的売買を実施する上では、テクニカル分析は欠かせません。


テクニカル分析とは、株価を財務状況等で評価するのではなく、過去の株価(チャート)の動きなどから将来の株価を予想する分析です。


ここは正直、勉強+経験が必要になってきますが、資産を守るために空売りのタイミングを知っておいて損はないと思います。

分析方法は今後解説も実施していきますが、おすすめはテクニカル分析の本を1冊読むことです。
1冊読めばイメージはすることができると思います。


損切タイミング等を含めると簡単ではありませんが、実際の売買をしなくてもイメージトレーニングを繰り返すことで、上昇トレンド中の小さな下落も下記の図のように利確できる可能性もあります。

ただ、実際は空売りのタイミングが合わず、下記の図のように、資産が減ってしまう可能性もあります。

資産が減少するのは嫌だとは思いますが、大きな損を出したわけではありません。
また、「下落するかも」と思って空売りで保険をかけているはずなので、実際に大きな下落が起きなくて良かったと考えることもできます

もし、空売りに興味がある方は、まずはイメトレから実施していくことをオススメします。


逆日歩を忘れてはいけない。

空売りを実施する際に、逆日歩が発生していないかを知ることも重要になります。

逆日歩とは品貸料とも言われ、株を貸している間に発生する1日当たりの費用です。
逆日歩の詳細については過去記事で確認して下さい。

なお、逆日歩(品貸料)が発生しているか否かは日本証券金融株式会社の貸借取引状況等で確認できます。

保険のために空売りしても、品貸料が高い場合は、空売りを実施するだけで損をする場合もあります。
空売り実施前に逆日歩が発生していないかを確認するようにしましょう。

3つの対策

3つの注意する事項に対しての、各対策は次の通りでした。

  1. 保有している資産以上の空売りを実施しない。
  2. 空売りを実施するタイミングを学習していく必要がある。
  3. 逆日歩が発生していないか確認する。

このように空売りは資金管理や逆日歩確認と簡単ではない条件が多いと思います。
そこで、空売りを実施することなくリスクヘッジをすることができる方法を最後に紹介します。

空売りを実施しないということは、逆日歩の心配も不要という事ですね!

空売りしないでリスクヘッジする方法

リスクヘッジのための空売りはハードルが高いと思う方のために、空売りしないでリスクヘッジできる方法を解説します。

結論から言うと、下記の銘柄を購入することです。
何故なら、下記の銘柄は下落時に、価格が上昇する銘柄になっています。

  • 【1357】日経ダブルインバース上場投信
  • 【1552】国際のETF VIX短期先物指数
  • 【2035】日経平均VI先物

いずれも空売り同様に、下落することで利益を出す可能性が高いです。


基本的には空売り同様に短期的な保有になりますが「空売り以外にもリスクヘッジの方法はある」
という事を知っておいても良いと思います。
この方法についても、後日紹介していこうと思います。

まとめ:何故空売りが必要なのか?

今回紹介した内容の他に、より安全な債券やコモディティを加えるリスクヘッジ方法もあります。
しかし、何故空売りの話をしたのかというと、資産形成を実施するイメージは以下の通りだからです。

まず投資を実施する上で、株式、債券、空売りは以下のように考えます。

  • 株式は攻撃力。
  • 債券は守備力。
  • 空売り(リスクヘッジ)は回避能力。

さらに、株式、債券、空売りの投資比率を図にすると次の通りです。

① 株式という攻撃力だけに特化している人は大きなダメージをもらいながら資産が成長しますが、下手なトレードをすると再起不能になります。

② 債券という守備力が高い人はダメージは小さいですが中々資産は成長しません。

③ 株式と債券という攻撃と守備のバランスを適切に取ることで安全に資産が成長します。

④ しかし、ここに回避能力が少しでも備わっているとその分攻撃力を上げることができるので成長速度があがります。

資産を守ってくれる空売りとは、④のようなイメージです。

なお、余談ですが私は安全に資産を増やすのが好きですが、同時に自分の人生設計と合わせて、今の資産増加速度が最適なのかも考えています。
同時に、そのリスクについても慎重に考えるタイプです。

なので、いざという時の資産を守る方法として空売り又はリスクヘッジについては知っておいて損はないと思い、今回は解説致しました。

それでは今回は以上です。